ライオンズクラブにまつわる

エピソード〈2〉



視力障害者の白い杖

 1930年当時、L.ジョージ A ボナムという、米国 イリノイ州 ピオリア ライオンズクラブの会長がおりました。 ある日繁華街を歩いているとき、一人の盲人が交通ラッシュの道路を横断できず、立往生しているのを目撃しました。ボナムは、運転者には、彼の目が見えないことがわからないので、誰も止まろうとしないのだと考え、「目の見えない人が歩いているのを気付かないドライバーに、自分は目が見えないのだと、知らせる方法があればいいのに」と、「白い杖」を思いつきました。クラブはこれを承認して、白い杖を無料で、町の盲人にプレゼントしました。白い杖は目立つので、遠くからでも判り、大変役に立ちました。

 そして市議会では、白い杖の持ち主に交差点での優先権を認める条例を可決しました。 つまり、白い杖を持った人をみたら、安全に横断できるように止まったり、 徐行したりしなさいという条例です。それから、白い杖は、全世界に広がりました。万国共通のあの白い杖はライオンズクラブの奉仕活動の産物です。ライオンズの一人の人の考えが、市を動かし、ライオンズの組織を通じて全世界に広まったエピソードです。ライオンズマンは、この白い杖と同じように、いろいろなアイデアを出しあって、福祉の向上に役立とうではありま せんか。